「050 plus」は2023年6月26日に新規申し込み受け付けを終了しました。以前から使われている方は、引き続き「050 plus」を利用できます。この記事は記録として残しています(2023年7月2日現在)。
「海外旅行中に日本から電話を受ける方法/日本へ電話する方法」を紹介します。
- 海外旅行中に日本国内の電話に出る方法を知りたい。
- 日本で使っている携帯番号を海外で使いたい。
- 安い通話料金で海外から電話する方法を知りたい。
日本で使っている電話番号を海外で使えたら便利ですよね。IP電話アプリ「050 plus」を使えば、海外でも「090-XXXX」「03-XXXX」などの番号で電話を受けることができます。海外にいても国内にいるのと同じように、自然に通話できます。この記事では2020年1月時点で、私が実際に使っている方法を紹介します。
「050 plus」とは
「050 plus」はNTTコミュニケーションズが提供しているIP電話アプリです。050から始まる電話番号を持つことができます。私はスマホにIP電話アプリ「050 plus」を入れて、固定電話を持ち歩くような感覚で使っています。
インターネットで使える「日本国内の電話番号」と考えると分かりやすいです
「050 plus」を使うメリット
日本の電話番号(090、03など)で海外で「受信」できる
IP電話アプリ「050 plus」を使うことで、海外にいても「090-XXXX」「03-XXXX」の着信に出ることができます。日本の電話番号の「転送電話機能」と、インターネットのデータ通信を組み合わせます。
日本の電話番号(090-XXXX、03-XXXXなど)への着信を、スマホの「050 plus」アプリで受けることができます。
日本国内で着信があるときと全く同じです。
「090-XXXX」「03-XXXX」の転送電話機能で「050 plus」に着信が転送されます。このとき日本国内の転送電話の通話料がかかります。転送しても海外電話の通話料はかかりません。
インターネットを使って、スマホの「050 plus」に着信があります。スマホのデータ通信を使います。スマホのデータ通信には海外電話の通話料はかかりません。データ通信の料金は、海外で使うSIMカードやレンタルWi-Fiの料金に含まれています。
電話中は「日本の電話番号」が「050 plus」に転送電話をしている分の料金がかかります(海外電話の通話料はかかりません)。
ここでのポイントは二つです。
- 日本国内で着信が自動的に転送される(転送電話)
- インターネットの通信を使って通話する
海外にいても、日本の電話番号(090、03など)で電話に出られる
日本国内の通話料だけで済む(国際電話の通話料は不要)
転送電話を使うので、相手からの電話を受けるときに日本国内の通話料がかかる
私は格安SIM「OCN モバイル ONE
「050 plus」の電話番号で日本に電話をかけられる
「050 plus」アプリは電話をかけることもできます。電話先が日本国内ならば、地球上のどこから電話をかけても通話料は同じです。理由はインターネットの通信を使うから。「050 plus」で発信するときは「日本国内の固定電話から相手に電話をする」と考えると分かりやすいです。
「050 plus」から固定電話へ:8.64円/3分
「050 plus」から携帯電話へ:17.28円/1分
「050 plus」からの「発信」は低価格です
注意点としては「050 plus」の電話番号から発信するので、電話を受ける相手には050から始まる番号が表示されます。
「050 plus」の電話番号で日本国内に電話をかけられる
「050 plus」は通話料が安い
「050 plus」の電話番号が相手に通知される
「050 plus」の留守番電話機能を使える
私が特に使うのは留守番電話機能です。留守番電話に残された「相手の音声」がメールに添付されて届きます。これがとても便利。自分から留守番電話センターに電話をかける必要がありません。音声を好きなときに何度も聞くことができます。保存することもできます。
使い勝手がいいので、私は海外でも日本でも「050 plus」の留守番電話設定をONにしています。
「050 plus」の留守番電話機能は無料です。そのため、私は携帯電話会社やMVNO(格安SIM)の留守番電話機能を使わずに「050 plus」の留守番電話機能だけ使っています。
仕事でも使える安心感
「050 plus」は「NTTコミュニケーションズ」が運営しています。NTTグループの主要企業の一つなので、通信の安定性・信頼性などで安心できるイメージがあります。そのため私は「050 plus」を仕事でも使っています。
「050 plus」を使うデメリット
「050 plus」は月額基本料がかかる
「050 plus」は月額基本料(300円/税別)がかかります。
月額基本料が無料のIP電話アプリもある
IP電話アプリには月額基本料がかからないものがあります。あまり電話を使わない場合は、無料のIP電話アプリもおすすめです。楽天モバイルが提供する「SMARTalk」は月額基本料が無料で「050 plus」と同じように扱えます(通話料は別体系)。
「SMARTalk」は現在新規受け付けを停止しています(2022年11月現在)
月額基本料がかからない点では「SMARTalk」の方が「050 plus」よりもメリットがあります。
私は「通話料金の安さ」「通信品質の安心感」を重視して「050 plus」を使っています
通話料金を割引する方法
格安SIM
「050 plus」は通話中の録音機能がない
便利な「050 plus」ですが、通話中の録音機能がないがデメリットです。仕事で必要な取り決めなどは、メールなどで残すようにして間違いが起きないようにしています。
電波が弱いと通話時に声が遅れて届く
電波が弱いと通話時に声が遅れて届く場合があります。お互いの声が数秒遅れるような。電波がしっかり届く環境では問題ありません。大切な通話をする場合は、電波状況を確認してから電話します。
電波状況の確認方法
「050 plus」には「テストコール」の機能があります。通信料は無料。この機能を使って電波の状況を確認することができます。
「テストコール」は契約前でも使えます。「050 plus」を試したい場合はアプリをダウンロードして「テストコール」を使うことをおすすめします。
フリーダイヤルに電話できない場合がある
「050 plus」からフリーダイヤルに電話できない場合があります。私は別のアプリ(無料)も併用してフリーダイヤルに電話できるようにしています。
フリーダイヤルに電話する方法
IP電話アプリ「My 050」を使います。スマホに「My 050」アプリを入れることでフリーダイヤルに電話ができます。「My 050」もおすすめできるアプリです。
「050 plus」を使うために必要なもの
「050 plus」の登録をするには、下記が必要です。
- スマートフォン(またはタブレット)
- 携帯の電話番号
- メールアドレス
- クレジットカード番号
「050 plus」はスマートフォンで使うだけでなく、タブレットも通信環境(SIMまたはWi-Fi)があれば使えます。電話番号は登録時の本人確認(SMSまたは電話接続)のために必要です。クレジットカードは支払いのために使います。
「050 plus」を海外で使うための設定
「050 plus」の契約・設定と「日本の電話番号(090-XXXX、03-XXXX)」の転送電話を設定します
「050 plus」を海外で使うための手続き
「050 plus」アプリをスマホにインストールします。アプリはiPhoneとAndroidの両方に対応しています。
「050 plus」アプリの初期設定と留守番電話の設定をします。
日本の電話番号(090-XXXX、03-XXXXなど)への着信を「050 plus」の電話番号に転送するように設定します。
私の「050 plus」の設定
呼び出し時間:5秒
通知方法:全て通知
音声ファイル:添付する
「050 plus」に着信があると「すぐに留守番電話につながる」設定です。
「ただいま電話に出ることができません。発信音の後に、お名前とご用件を録音してください」とアナウンスが流れます。録音された音声はメールに添付されて届きます(Wav形式)。録音がない場合は不在着信を知らせるメールが届きます。
「050 plus」の着信を「留守番電話専用」として使うメリット
- 低価格で電話を掛け直すことができる。
(着信で通話するより「050 plus」で掛け直した方が安い/転送電話の通話料より安い)。 - 「留守番電話」に音声を残してもらえれば、都合のいいときに音声を聞ける。
私は「050 plus」の電話番号を「留守番電話専用」として使っています。
私の「転送電話」の設定
私は
転送先電話番号:「050 plus」の電話番号
呼び出し時間:20秒
ガイダンス:なし(電話の転送を相手に伝えない)
- 相手が私に電話をかけたら、普通に通話できる
- 相手が私に電話をかけたら、10コール程度で留守番電話につながる
と思われるように設定しています。
日本にいるときの設定
日本でも海外でも同じ設定にしています。携帯電話に着信があったらそのまま通話します。電話に出られないときは10コール程度で「050 plus」の留守番電話に転送されます。
【まとめ】海外で日本の電話番号で受信する方法
「050 plus」でできること
- 日本の電話番号(090-XXXX、03-XXXXなど)で「受信」できる
- 050から始まる電話番号で「受信」できる
- 050から始まる電話番号で「発信」できる
- 留守番電話メッセージの「音声」をメールで受け取れる
- 日本から離れていることを相手に感じさせない
「050 plus」を使うときの注意点
- 日本の電話番号(090-XXXX、03-XXXXなど)で「受信」するときに、日本国内の通話料がかかる(転送電話の通話料)
- 「発信」するときに、日本の電話番号(090-XXXX、03-XXXXなど)で電話をかけられない(相手には050から始まる番号が表示される)
- 「050 plus」は月額基本料300円(税別)がかかる(「OCN モバイル ONE」を併用すれば150円(税別))
- 「050 plus」は通話中の録音機能がない
- 電波が弱いと通話時に声が遅れて届く
編集後記
「050 plus」のおかげで、海外でも国内でも使える電話の環境がつくれました。心置きなく海外に出掛けられます。海外旅行の電話に悩んでいる方は、ぜひお試しください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。