小さな子どもを連れて積丹旅行をしたい。積丹の海の幸を味わいたい。子連れで楽しめる宿、食事のおいしい宿はどこだろう?
この疑問に答えます。
【宿探し】子連れで宿泊できる積丹の宿「民宿小林」を見つけるまで
宿選びは旅の楽しみの一つですが、子連れの場合は少し手間がかかります。就学前の幼児が宿泊できない場合や、「楽天トラベル」「じゃらん」などの宿泊予約サイトに掲載がない場合もあったりして。詳細を知るには宿泊施設に直接問い合わせをしなくてはいけません。少し面倒なんですよね。
今回宿泊した積丹の「民宿小林」は子連れで楽しめる快適な民宿でした。宿泊予約サイトに掲載されていないので、ご紹介します。
8月3日(金)〜5日(日)の2泊3日で宿泊しました。わたしと妻と4歳児の3人です。ちょうどウニが旬の時季なので積丹の海の幸を味わいます。穏やかな雰囲気の和室で家族一緒にくつろいで。まるで田舎の祖父母の家に行ったような、どこか懐かしい感覚で過ごせました。
【部屋】穏やかでのんびりした和室。田舎の祖父母の家のような懐かしさ
どこか懐かしい感じのする部屋です。「どちらに泊まってもいいですよ」ということで、少し海の見える方を選択。3人で宿泊するには十分な広さの部屋(2部屋分の広さ)です。
この写真では海が見えませんが、建物の向こうに海が少し見えます。部屋にエアコンはありません。涼しいので扇風機で十分です。コンセントは一部屋に一つ。差し込み口は二つあります。部屋の入り口に鍵はありません。ふすまで仕切られている昔ながらの部屋の造りです。
道中で買った北海道の日本酒「神威鶴」を部屋で味わいつつ、食事を待ちました。近くのセイコーマート美国店(距離約750m)で買えます。辛めでキレのある日本酒です。製造している田中酒造は札幌の酒蔵ですが、2019年には積丹のお米を使った日本酒を発売するそう(古平町の酒屋・吉田商店さんより)。積丹旅行の楽しみが一つ増えました。
まな板や包丁も借りられます。隣町のお祭りでメロンを買って、部屋で切って食べました。小さなメロンが2玉で500円。とても甘くておいしかったです(写真を撮る前に食べ終えました)。
【食事】積丹の海の幸。今が旬のウニ。ホッケの煮付けなども
1日目の夕食です。積丹の海の幸を手作り料理で楽しめます。この時季に味わいたいのは、やはりウニですよね。夕食には小鉢で白ウニ(ムラサキウニ)が出ました。美味! ご飯をお代わりして3杯も食べてしまいました。他の小鉢もおいしくて。
子どもの食事は大人と同じ品物です。お子様ランチ的なガッカリ感はありません。でも4歳児には食べきれない量なのです。だから、親が食べるおかずが増えることになります。(*’ω’*)
積丹のウニの時期は8月末まで。今がいちばんおいしい時季だそう。コクがあってご飯に合って、記事を書きながら味が思い出されました(*’ω’*)。
新鮮なイカ刺しは、味だけでなく量にも驚きました。何段にも重なってるの!(*’ω’*)
ホッケの煮付けは初めて食べました。美味。東京のスーパーではホッケは干物しか買えません。脂の乗った濃いめの味付けで、これもご飯が進みます。
貝の汁椀です。塩味で整えられたシンプルなスープが優しい味で、コリコリした貝の素材のおいしさが引き立ちます。
タコと野菜を酢で和えた小鉢も、全体の味を引き締めてくれます。美味。
ツブ貝もいい。積丹の海の幸を満喫しています。お酒が飲みたくなりますね。
焼き魚も肉厚で食べ応えがあります。全体的にしっかりした味付けで、ご飯が進みます。90歳を超えるおかみさんと談笑しながら、料理を味わいました。料理の話だけでなく昔の積丹の話も聞いたりして。最近は子連れのお客さんが少なくなったそうです。
食べきれない料理を部屋に持って帰ることもできます。後でゆっくり日本酒で一杯、という楽しみ方もいいですね。
【お風呂】入浴は家族で一緒に。広い湯船にみんなで入って脚を伸ばせる
民宿の楽しみの一つはお風呂です。「民宿小林」は大きい湯船に家族一緒に入れます。お風呂の時間や入り方などは決まっていないようですね。私たちは他のお客さんが入っていない時間帯に、家族3人で入りました。民宿のスタッフさんに言えば、家族で入れるタイミングを教えてくれます。
大きな湯船に家族一緒に入れるのは楽しいです。わたしたちは夕食の前にお風呂に入って、食事をゆっくり楽しんで、夜は早めにぐっすりと休めました。
【おもてなし】洗濯機や釣り具も貸してくれる
カニ釣り
お店の方から「カニも釣れるよ」「道具もあるよ」と言っていただき、釣りを楽しんできました。歩いてすぐの海辺で釣れます。
エサはイカの切り身。わたしたちの食事に出るのと同じもののようです。ぜいたく。たくさん釣れそうですね。
いろいろ釣れました。「これだけ釣れれば楽しいでしょう〜」と宿の方も言ってくれました。はい。楽しい。このあとカニや魚たちは海に戻しました。(‘-‘*)
このブロックの穴に釣り糸を垂らします。すぐにカニが出てきてエサにくっつきます。たまに魚も食いつきますよ。
洗濯
玄関を入ってすぐのところに洗濯機があります。旅行の日数が多めだと、衣類をどう洗おうか迷いますよね。「民宿小林」では洗濯機を使わせてもらえるので、洗濯物が増えても安心です。旅行中は晴れていたので、洗濯物はすぐに乾きました。
備品
部屋に浴衣が用意されています。着替えてのんびりと落ち着けますよ。歯ブラシ・ひげそり・タオル類はありません。これらは持参しましょう。
お手洗い
トイレは2階(男女各一つ)と1階(四つくらい)にあります。便座は洋式です。4歳児を座らせることもできました。
宿泊時に気をつけたところ
貴重品の管理
部屋の入り口は昔ながらの「ふすま」なので鍵がありません。食事の際には2階の部屋から1階の座敷に移動するので、少しだけ貴重品の管理を意識しました(普段は鍵付きのホテルに泊まることが多いです)。貴重品の管理が気になるときは、宿の方に伝えて貴重品を預かってもらうのもよいですね。
小さな子に与える「生もの」
「生もの」のイカを小さな子に与えるときに気を使いました。イカはプロが調理してくれた新鮮なもの。しかし小さな子によっては「生もの」で体調を崩す心配もあります。万が一ですがアニサキスによる食中毒も気に掛けました。
念のためスタッフに確認したところ「今まで問題が起きたことはないので大丈夫だと思います」とのこと。今回は念には念を入れて、わたしと妻が入念にアニサキスチェック! そして子どもに与えました。
子連れの旅行は子どもの体調・状態で予定が変わります。子どもの体調管理を気にしながら過ごすのが旅行を楽しむポイント。だから小さな子に「生もの」を与えるときは、気をつけた方がより安心です。少し手間をかけるだけで、心置きなく子連れの旅行を楽しめます。(*’ω’*)
【まとめ】「民宿小林」について
積丹の海の幸をじゅうぶんに満喫できて、懐かしい温かさを感じられる民宿です。家族でのんびりと過ごせます。90歳を超えるおかみさんとお話をしたり、他のスタッフの方とお話をしたり。8000円以下の価格で、料理もおいしくてお得感があります。もちろんホテルのような便利さはありません。周りにきらびやかなお店もありません。しかし家族でゆったりと過ごすには魅力的です。毎年訪れる方がいるのもうなずけますよ。
子どもと一緒に泊まる積丹の宿を探している方は、ぜひ参考にしてみてください
民宿小林
TEL: 0135442767
住所: 積丹町大字美国町字船澗371
価格: 大人7560円・子ども5940円(共に税込み)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。